育ち合う場研究センターとは

1.活動目標 

 個人・家族を中心に様々な場を「育ち合う場」にしていくための資源を提供するセンターです。個人・家族、小グループを対象にした「育ち合う場 」の提供、「育ち合う人間関係」を高めるための研修の場を提供していきます。

 ところで、ここで言う「育ち合う場」についてです。これはあじさいの花に喩えることが出来ます。あじさいの花はいくつかの美しい小さな花が集まってひとつの大輪の花を咲かせています。小さい花は各々独自の美しさを持っています。同時に、大輪の花もそれ自身の美しさを持っています。とても美しいハーモニーです。小さい花は個人で、大輪の花は「場」に喩えられます。個人が個性のままに生かされ「場」としても大きな調和を保っている。このような場を「育ち合う場」と呼ぶことにしました。我々の目標はここにあります。

2.活動の三本柱

 1.育ち合う場の提供

 個人、家族、小グループを対象にした「育ち合う場」の提供、場作りの為に必要な心理的風土を学習する場の提供をします。ここでいう「育ち合う場」は、カウンセリングやエンカウンターグループに近いものですがそ れらとはまた一味違ったものをめざしています。いずれも体験的な学びやの交流の場です。

 2.研究活動

 「育ち合う場」のあり方について探求します。特に、「育ち合う人間関係」が核になります。個が埋もれていく現代社会。あらためて人間が圧殺されない場のあり方が問われています。個人中心でもなく、集団中心でもない、それらが相互に育み合う場のあり方について研究していきます。

 3.国際交流

 交通手段の発達はもとより情報技術の発達により地球が村のようになっていく時代です。育ち合う場研究センターにはパーソンセンタード ・アプローチを中心に国際的な人のつながりがあります。

3.基本アプローチ

 様々なアプローチにオープンでありたいと思っていますが、ここでは「人間中心のアプローチ(PCA)」、「心理・社会療法(ソーシャル・ワーク)」、そして仏法(仏教)との交流から生まれるつつある「仏法を根底にした人間中心のアプローチ(D-pca)」を基本アプローチとしています。

 「心とからだ」、「人と環境(社会関係)とその相互作用」、「自由」というような言葉で表される「人間の全体性」に焦点を当て、さらに、「転迷開悟」、「抜苦与楽」という根源的な自分自身への目ざめをも扱える広く深いアプローチであります。